2002年1月 遺伝子組み換え米(イネ)いらない!みんなの署名216859筆
一次集計署名216859筆を提出、政府関係省庁と質疑
小泉総理大臣あて遺伝子組み換え米(イネ)いらない!
みんなの署名216859筆集まりました
1月30日、署名提出集会が衆議員第1議員会館で開かれました。
内閣府の担当者に署名を渡すとともに、農水省、厚生労働省、環境省の担当者の参加を要請して、遺伝子組み換えイネの現況について、
特に愛知県農業試験場がモンサント社と組んで進めている遺伝子組み換えイネ「祭り晴」を中心に質問をしました。その一部を紹介します。
祭り晴は、昨年5月に農水省の環境安全評価が得られ一般圃場での栽培許可が下りています。今後品種を固定し、食品としての認可をえるため、
厚生労働省に申請することになります。商品化までには時間がかかりますが、国内での生産はもとより、中国などでの生産をねらって開発され、
作付け一歩前です。
祭り晴の環境安全評価について、農水省は、形態に関して、草丈が短い、穂が少ない、収量にも多少の有意差があるが、問題ないとし、
花粉による交雑については、30cm離れた所で、非組み換えイネは0.23%、組み換えイネは0.26%とほとんど差がない。
イネは自家受粉作物だから心配ないとしています。しかし、少なくとも交雑の可能性は否定できないため、
日本では至る所で稲作が行われていますから、遺伝子組み換えイネによる遺伝子汚染は確実に広がり、後戻りできないことになります。
そういった実態を考慮しない環境影響評価により安全だとしているのです。環境省はこの問題について、
今カルタヘナ議定書を批准するにあたって、遺伝子組み換え作物が野生生物にどんな影響を与えるか、
交雑により遺伝し多様性に変化をもたらすか、野生生物の数が減るといったことが現れるかを、いま検討しはじめたとのこと。
環境省はまだこんな段階です。
なぜ愛知農業試験場がモンサントと共同開発を進めているかの疑問に対しては、遺伝子組み換え作物は、
環境に優しい農業として農薬を減らせること、機能性食品として人人の健康に役立つなど様々な可能性があるからすすめているとの回答でした。
利益優先の企業の目的と一緒だと会場から批判がでました。
コーデックス会議でも取り上げられている「予防原則」の確立については、農水省も厚生省も事前の安全審査を行うことで、
生態系や健康への害を未然に防いでいるとの見解を示しましたが、
今行われている安全審査が十分に予想される危害を防ぐ機能を果たしているとはとうてい言えません。
この集会では、21万もの反対署名を集めた市民に対して、国側からは何ら新しい説得材料は出ませんでした。しかし、参加した消費者、
生産者が述べた遺伝子組み換えイネは要らないという心からの叫びは十分に伝わったことと思います。茨城から来た米屋さんは「今、
農村では米を作る人は、いなくなった。米も売れなくなって、遺伝子組み換えイネが生産されれば、ますます売れなくなる」と述べ、
橋本さんも別紙のような反対意見をのべました。
私たちの遺伝子組み換え食品はいらないという思いに反して、モンサント社は、組み換え作物の作付けをふやしています。
日本でもグリーンフロンティア政策によりバイオを進めていますから、遺伝子組み換えイネの開発の手をゆるめることはないでしょう。
2月1日に開かれた農水省農業資材審議会飼料分科会を傍聴しましたが、
モンサントの遺伝子組み換えトウモロコシを飼料として使用することが簡単に承認されました。
BSEが発生して飼料についてもっと慎重に審議すべきでしょうが、畜産の現場で必要かどうかの議論をする所がないまま、
どんどん承認されてしまっています。
申請されたら、多少時間がかかっても承認されてしまいます。遺伝子組み換えイネを、厚生労働省に申請させない運動が、
私たちの次の運動です。署名をもっと集めましょう。
(小野南海子)
橋本明子
1月30日遺伝子組み換えコメいらない!
みんなの署名提出行動におけるアピール要旨
わたしは茨城県八郷町で有機農業をいとなんでいます。昨年夏、わたしたちはいままでにない事態に直面しました。スターリンク事件です。
種まき直前になって、手持ちの種が汚染されているかもしれないとのおそれがでてきました。急いでさがしましたが、
市販の種で国産のものはありません。有機農家のほとんどは消費者向けの栽培をあきらめました。苗を育てていた人はつぶしました。
手分けして国産の在来種をさがし、種取りのための栽培だけをしたのです。その時、
高知県のある有機農家から今年のとうもろこしがよくできました、との報告をうけました。それとしらずに栽培していたのでした。
スターリンク問題を伝えると、絶句してどうしようかとなりました。がけっきょく、できたものはみんなでたべましょうとなり、
彼は完売しました。心配だから調べたいと思ったのですが、検査料は高額で個人では無理でした。
今年、八郷の有機農家は、去年種取りした種で栽培します。高知は栽培時期が早いため、2月にはまきつけねばなりません。
高知の分まで種の余裕がなく、彼は今年のとうもろこしの作付けをあきらめました。
スターリンク事件でわたしたちの食卓からとうもろこしが消えつつあります。とうもろこしだからというのではありませんが、
野菜の一品なら食べなくとも我慢できます。おこめならどうでしょうか。
おこめはわたしたちが毎日たべる大切なものです。日本列島の南から北へ、その地にあった品種、栽培法で農家は努力を続けてきました。
遺伝子組み換え品種が入って来たときの、第一の心配は、交雑です。長年の経験で、田圃のくろひとつへだてただけで、
餅米がうるちに変わることを農家は知っています。種にする稲籾は、塩水選の濃度をかえて、不要な籾を除くことができます。
遺伝子組み換え品種は、どうやって除けばいいのでしょう。取り除くこともできず、いったんばらまかれてしまったら、
あともどりもできないでは、どうやって未知の危険から、こどもや孫を守れるのでしょうか。希望しないものにまで、
強制を強いる遺伝子組み換えコメは、反対です。
また、 おこめの種子はさいわいなことに、今はまだ農家の手中にあります。これをとりあげないでいただきたい。減反につぐ減反、
おこめの輸入、価格ダウン、で米農家の経営は危機に瀕しています。農家の自主的な努力を大切に、わたしたちはなにを食べ、
どこでどう作るのか、農業と食料の原点にもどっての政策をこそ立てていただきたい。
[ 2005年05月05日 | よびかけ ]