1999年生産状況
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99年、提携米生産状況のまとめ
11月19日の提携米理事会で産地からの報告がありました。今年は、西では雨や台風に襲われ、東北では、
高温とカメムシの被害があったようです。しかし、当初予想されたような食味が悪くなるということもなく、
全般的においしい新米を届けられているようです。
カメムシについては、来年に向けた農薬使用ではない対策について知恵をまとめていく必要がありそうです。
●高知生産者連合
(松林さんに聞きました)
高知は、田植え後、晴れと雨がよい感じで続いていました。昼間は温度が高く、夜に割と温度が下がって、作物にとっては最高でした。
6月下旬に穂がでた頃まではよかったのですが、その後1カ月雨が続いて、7月下旬の刈り取り時期になっても、田んぼに水が入っていました。
やむなく、水の入っている田にコンバインを入れたりしました。結局、刈り遅れてしまった田んぼもありました。それに、濡れたまま収穫したので、
乾燥が大変でした。急に乾かすと米が割れるので、まずは風だけで乾かしてから最後に火入れをするような工夫が必要でした。
お米については、粒自体が小さめでした。雨まではイモチも虫もありませんでしたが、雨のせいで乳白米が多くなりました。
玄米もやや白い感じがしていて、見た目には分からなくても、昨年産米と並べてみるとつやがない感じです。
極早稲の人は、収穫後の田んぼに大豆をつくりますが、今年は雨で大豆が作付けできず、まいたところも発芽率が悪かったようです。
中手の米は割とよかったのだが、9月の台風で倒伏してしまいました。しかし、早稲ほどの被害はありません。
食味は、場所と人によります。いい人はいいし、悪い人は悪いといったところで、特に全般に悪いということもありませんでした。ただ、
収量については、ふつう8~9俵に対し、反あたり2俵は少ないようです。
出荷についてですが、今年は、高知生産者連合として、生産者とは別に、籾すり、石ぬきの小さな機械を購入しました。これは、
玄米で出荷するときにもう一度機械をかけて籾や石を徹底して抜くためです。また、今年から、
お米の5kg袋ごとに生産者からのメッセージを添えて届けています。これで、より生産者の顔が見えるのではと思います。
●ライスロッヂ大潟(黒瀬さんに聞きました)
今年は、全体に雨がなく、非常に高温でした。その結果、高知と同様にお米が白い感じです。乳白米はでていませんが、米がやわらかく、
むけやすいというところです。
収量的には、有機栽培には厳しい年でした。
しかし、食べた人からはおいしいという評価をいただいています。口当たりがいいからだと思われます。
大潟村では、今年カメムシがはじめてでました。
大潟村でも、慣行農業の方で、農薬を使っている人がいますが、この人たちはカメムシの被害はありませんでした。
農協への出荷をする場合、食糧事務所で検査を行いますが、1000粒に1粒カメムシによる黒い点のある米があれば、1等になりません。
1000粒とは杯程度です。今年は、10粒から20粒ありました。
20粒程度でも炊いたら分からなくなります。それでも、検査では等外になります。そこで、慣行栽培の場合、
来年は農薬の使用が増えるのではないかと危惧しています。この問題のある検査基準によって農薬が増えたり、
農薬を使用する地域が増えることは大問題です。
ライスロッヂでは、今年、米のふるいの目を粗くして、いつもよりも大きい粒のみを残したり、色での選別機(色選)を2回かけることで、
カメムシの被害粒などをできるだけ除きました。
カメムシは畦畔の草刈りがいけないのではないでしょうか。特に出穂前10日から出穂後20日に刈り取りをすると、
虫がすべて田に移ってしまうので、この期間は草刈りをすべきではないと思います。また、印象ですが、豆の横がカメムシの被害が多いようです。
●遊農くらぶ
(尾形さんに聞きました)
遊佐でも天候のせいで白い米が多かったです。消費者からは、もち米や未熟米ではないかという指摘もありました。
消費者には事前にお知らせを入れましたが、それでも問い合わせがありました。試食して、味は大丈夫ですと書いたり、お知らせをしました。
やはり口当たりがいいからか、味はおいしいという反応が返っています。
カメムシも多かったです。カメムシは、風が影響していると思えます。風がよどむところにカメムシの害が多くありました。
やはり、等級の決め方で慣行の農家がすごく泣いています。山形では1等米が50%を超えましたが、庄内地方ではもっと低かったです。そのため、
一般的には来年農薬散布が増えるでしょう。
米の取れ高は毎年あまり変わりません。昨年悪かったので、今年はちょっといいぐらいの平年作です。
●山本開拓農場
(土橋さんに聞きました)
作柄について、夏頃は味や収量的に厳しくなるのではないかと思っていました。しかし、収量的には平年並みでした。ただ、
収穫期の雨でコンバインがうまるなどの作業が大変でした。また、カメムシによる黒点が多く出ています。
キヨニシキについては、カメムシの被害もなく、食味もよく、近年にない品質に仕上がりになっています。
アキタコマチはカメムシにやられました。味は、去年よりは落ちますが、心配したほどではありません。ただ、カメムシによる黒点がひどいので、
小型の色彩選別機を導入しようと検討しましたが、メーカーの在庫が切れています。
消費者には、カメムシの黒点について説明しています