1999年産地確認会
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7月30日から8月1日にかけて、提携米栽培出荷基準にもとづくほ場確認会のために、秋田県大潟村のライスロッヂ大潟、 山形県遊佐町の遊農くらぶ、山形県三川町他の庄内協同ファームを、橋本明子、清水淳一、牧下圭貴で訪問しました。今回は、 現在提携米ネットワークで議論をしている「有機農産物の基準・認証」の意味と方向性について考える上で、有機農業産地の基準、 認証に詳しい鈴木敦氏にもオブザーバーとして同行していただきました。この時期の秋田、山形はとても暑く、山形では日中37度を超えていました。 当然、ほ場に出ている生産者の姿はなく、訪問する我々と、各産地の生産者だけが熱気の中で青々と繁る稲の前にいました。(事務局・牧下圭貴)
今回の産地確認は、提携米ネットワークの自主基準(栽培出荷基準)に基づくものですが、一方で、議論となっている「有機農産物の基準・
認証のあり方」について、考えるためのものでした。その意味で、各産地とも、第三者認証を受ける、受けないに関わらず、記録をとり、
自らの栽培技術向上のための議論や蓄積をしていることが深く印象に残りました。
また、遊佐町を訪問した日がちょうど共同防除の日であったらしく、夕方から一斉に慣行栽培のほ場で農薬噴霧が行われていました。
風はそれほどありませんでしたが、それでも、町にまで農薬の霧が流れていきます。このような光景は、日本中どこでも見られるものでしょう。
空中散布と同じく、これらの防除がある限り、どんなに無農薬でがんばっても一抹のむなしさがつきまといます。また、
庄内でも隣接している無農薬ほ場と除草剤1回のほ場では、除草剤1回のほ場側の無農薬田で、
1メートルぐらいは草の生え方が少ないという実状が正直に話されました。
たしかに、畦幅や水の浸透などの問題があります。
私たちは、これまで、農薬を使わない、化学肥料に依存しない栽培を点から面に広げていき、
少しでも農薬や化学肥料による環境への負荷を減らそうとしてきました。そして、そのような先進的な農家と提携してきました。
現在問われている「基準・認証」は、そういう哲学を欠き、「使われている/使われていない」という線引きの論でしかありません。
現状の日本農業と、これら先進的な生産者との実態をふまえ、生産と消費のあり方について議論を深めていく必要性を痛感しました。