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2001年産地確認会

[ 2001年12月31日 産地確認会に戻る ]

 今年度は、高知・高生連を除く東北・ 新潟全産地で産地確認会を行いました。期間は、2001年6月29日から7月5日、秋田県山本町の山本開拓農場、大潟村のライスロッヂ大潟、 山形県遊佐町の遊農くらぶ、三川町ほかの庄内協同ファーム、新潟県加茂市の加茂有機米生産組合の5産地を、その順番で回りました。
 前半を清水淳一、牧下圭貴、後半を橋本明子、牧下圭貴が担当しました。
 以下に各産地の状況を報告します。

■まとめ

 今年は、日程の都合から例年よりやや早い時期の確認会を行いました。例年ならば、出穂前後となり、 前半の状況把握と、後半の作柄予想まで一通りのことができます。まだ、初期成育が終わったか終わらないかの時期であったため、 昨年から今年にかけての変化や他の慣行栽培との比較が中心となりました。
 各産地とも、毎年ひとつ以上の新しい取り組みを行っており、また、有機農産物認証や、提携米の自主基準、確認などもあり、 記録の蓄積が進んでいます。年々、栽培技術の情報交換が進んでいることを感じています。
 今年のキーワードは、春先の高温と乾土効果、除草技術だと考えます。
 東北日本海側、新潟県は全般に冬に雪が多く、残雪も長くありました。その一方で春先から急な高温となり、また雨が少ない好天に恵まれました。 その結果、水不足の心配はほとんどありませんが、育苗期に苗が焼けるという被害があったり、初期成育が予想よりも早いという状況にあります。 各産地で「乾土効果」という言葉を聞きました。慣行栽培では乾燥により化学肥料の効果が早くあらわれ、初期成育が進み、また、 葉色が黒くなりすぎます。有機肥料を使用した場合ではもともと肥料の効きはゆっくりですが、やはり乾土効果により生育が進み、 窒素分が上がりやすい傾向になります。産地ごとにその影響は異なりますが、窒素過剰の地域などは倒伏、病気などの心配も出てくることでしょう。 しかし、全般には生育が順調のようです。
 除草技術については、合鴨による除草および虫の抑制の効果は高いことが各産地の動向からはっきりしてきました。合鴨については、 その処理方法の問題が一番大きく、リース、買い戻しなどの業者対応も増えていますが、この点が普及の足かせになっています。また、 地域によってはカラス、野犬、タヌキ、キツネ、イタチなどが合鴨の味をしめ、その対策に手を焼いていたり、 合鴨使用をあきらめたりするところが出ており、これらの対策が大きな問題です。また、動物だけに、餌はあまりやらなくてもよいとはいえ、 日々の管理が必要であり、稲作とは異なる神経の使い方が求められます。そのあたりも、生産者、生産方法、 経営方法によっては導入の問題点になるかも知れません。
 それらを解決すれば、今のところ各産地を聞き取る限りにおいて、もっとも有効な除草手段かもしれません。
 紙マルチ栽培は、条件とコスト面が折り合えば、こちらも十分に使用可能な除草方法です。導入時に忘れがちなのが風の問題です。 田植え時に風が強いところでは、そもそも導入が困難です。また、一度導入すれば50日以上も田んぼに入ることができないという問題もあります。 このあたりは田んぼの条件次第です。しかし、一方で、土橋さんのように、水田と畑作の複合経営をしている場合には、除草や作業時期が重なるため、 有効な方法になると考えられます。
 機械除草、手取り除草以外の米ぬか散布等については、複合的な対処が必要であり、地域条件や手法によって一長一短があるようです。
 今後も、この除草方法について、情報の交換や蓄積をしていきたいと考えています。


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